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日曜日に私含む友人5人で観てきました!

破のあの衝撃のラストから早3年…ようやく続きが観れたといったところですか。


ネタバレはあまり含みたくないですが、若干入ってしまうところはご了承w







ストーリーはアスカとマリが宇宙空間での戦闘から。

ずっと鼻歌歌ってるマリが凄いですが、精神年齢が確実に上がってるアスカのプレーは最高!

彼女らはNERVに反旗を翻す「反NERV」として宇宙空間で衛星軌道上にNERVが封印していた初号機を回収する「US作戦」を実行します。

アスカの乗る改2号機は妨害を受けるも、マリの乗る8号機の援護を受けて何とか突破。しかし初号機と一緒に格納されていた「コード4B」の迎撃で窮地に陥るも、初号機と共に何とか地球へと帰還します。



ここまでが金曜ロードショーで放映された6分38秒Verです。



その後、初号機から回収されたシンジは搬送されます。

そこでシンジが見た景色は、見知らぬ看護師にミサト、リツコらしき人物。

そして何と看護師はあの鈴原トウジの妹、サクラ!「序」でシンジがトウジに殴られる原因となったあの子です。

これには驚いた…!

しかし何故か皆冷たく、首には首輪まで付けられる羽目に。

実はシンジは、破で綾波を助けた後、初号機が暴走し、サードインパクトを引き起こしてしまったらしくて。

そこをMark.6に乗ったカヲルにカシウスの槍を刺され、サードインパクトは完全に起こる前に富めることは成功しますが(これはニア・サードインパクトと呼ばれる)、それでも地上には甚大な被害を残し、地上には人が住めなくなっしまったと。

ここまでは「破」のラストなので見てた人には周知の事実ですが、今作はなんとそれから14年経った世界という事で…。



前作でニア・サードインパクトを起こしたシンジは罪人として扱われる羽目に。

そんな中、かつての同僚アスカに再会します。

何故14年経ってるのに姿形は変わらないのか?という問いにアスカは「エヴァのパイロットはエヴァの呪いによって老けない」と言い放ちます。

アスカは外見年齢14歳、精神年齢28歳みたいな?

でも、シンジは14年間眠っていたので精神年齢も全く成長していないという設定で、この実質の年齢差も
今作のみどころ。

アスカまでもがサードインパクトを起こしたシンジには激怒。

回り冷たすぎねえかオイ…。

ミサト、リツコに話しかけるも、やはり冷たくされて…。

43歳のミサトさんがかっこいい


43歳となったミサトさんは戦艦ヴンダーの艦長となってる設定。

熟女となったミサトさん、ツボる人は何人いますでしょうか?ちなみに私はツボりました(ぉぃ



そんな中、NERVの「コード4C」の襲撃を受けたヴンダー。アスカとマリがそれぞれ改2号機と8号機で出撃しこれを殲滅。

その様子を見ていたシンジは「自分もエヴァ初号機に乗せてくれ!」と。

しかし、首に付けられた指輪によってエヴァに乗れば死ぬ、と脅された挙句、初号機とのシンクロ率も0%という悲惨な結果で…。


4C殲滅後に「破」で倒された第10使徒からも初号機からも綾波の存在は確認できなかったとの事。

絶望するシンジの前に突如、アヤナミレイの乗るNERVのヱヴァンゲリヲンMark.09が現れ、シンジを連れ逃亡します。

アスカとマリが逃がさんとMark.09を迎撃。首を破壊する事には成功するも、結局シンジを連れ飛び去ってしまいます。

「待ちなさい!」とシンジに向け銃口のトリガーを引こうとするミサト。しかし、シンジに対する情から、結局シンジを打つことは出来なかったようで…。



そんなシンジが連れてこられたのは、かつての…。



















これは評価分かれるなw


結構長々とあらすじ書きましたが、これでも冒頭10分くらい。

ツッコミとしてはこれです、つまらなくはないけど本懐を忘れたエヴァって印象。

エヴァの原点は、ウルトラマンシリーズ、ウルトラマンのSF観点やSFテイストを庵野監督が模倣し、独自の解釈を加えたのが「新世紀エヴァンゲリオン」

少なくとも私の中ではそうなっています。

大都市を駆け抜けるエヴァという圧倒的映像、何処から来たのか何故やってくるのか分からない脅威に対して自らの考えを持って接触する人類、そして何より視聴者を引き込む何処か不思議、サイエンスチックなフィクション世界。

だから私はエヴァンゲリオンが大好きなんです。

テレビシリーズは勿論全話観てますが、主にこれがベースでしたし。


ウルトラマンやエヴァに対を為す存在なのが「利己主義なガンダム観の世界」

これはガンダムや仮面ライダーの作風の基軸となる思想で、戦争により人物1人1人の生き様なんかを描写していくというか。

何と戦うのか、正義は何なのかと問いかけたり。




だから決してウルトラマン&エヴァンゲリオンと仮面ライダー&ガンダムってのは相容れない世界観だと思ってたんですよ。

今回のエヴァはウルトラマンを裏切って仮面ライダーとガンダムが求める世界観と利己主義に浸ってしまった感じです。主にほぼ自己満足で。

ガンダムに出てきそうな戦艦、使途に対して人類が一丸となるのではなく、人類同士が割れ、いつの間にか反旗を翻してエヴァ同士が戦ってしまう…これは仮面ライダー観でしょうか。


それは既にエヴァとしては失格で、今回を駄作呼ばわりしたり「エヴァっぽくない」と批判する人が多いのは恐らくその為でしょう。

ジャーナリズムな観点から事象を見ているのではなく、反対に個人的観点から事象を観察している。何これ…と。


決してつまらなくはなく、ライブ感で乗り切れるところはあるのですが、以上にあげたSF主義を逸脱してしまったところが一番の欠点だと思います。

ま、「ウルトラマンと連動して動くSF」ってのは私の考えに過ぎないのでこれ読んだ後で読者からバッシングが来そうな気もするんですけど。





内容的な事を言ってしまえば、「逸脱しつつも繋ぎとしてはあり」といったところでしょうか。

確かにガンダムやライダー観点でエヴァを作ったことは許すまじきことではあるのですが、最初から最後まで終始シリアスで、シンジに感情移入が追い付かない。


そして何と言っても29歳から43歳となったミサトさんがイカす。

艦長となって指揮を執っててかっこいい。

今までシンジがどんな失敗をおかそうが優しく見守ってきたミサトさんですが、今回は罪人とはいえ一気にシンジに冷たくなってたなー…。

ま、シンジが逃亡する際に情により撃てなかったあたり、まだ非情になりきれてないんでしょうか…。





結局今回の謎はNERVは何がしたいのか、そして何故ミサトさん達元NERV団員たちは反旗を翻すことになったのか?ということが全く明かされてないことでしょう。

ぶっちゃけ、空白の14年間の説明が無い。

NERVは現在、アヤナミレイとカヲル、そしてゲンドウと冬月のみとなりましたが、彼らが何を企んでいるのか?…など。


次回で最終回との事ですが、どうせなら今回でやれば良かったのに。そうすれば次の映画で余裕持ったストーリー展開が出来る。





破でも想った事ですが、これは映画でのシリーズなので、次の映画までは1~3年あるわけです。

なので破のラストのように、1週間ドラマの「次週につづく!」みたいな感じで終わらせられても厄介なわけですよ。

今回の〆方も納得できる終わり方じゃないよなぁ…。






最初に述べた「SF観点を離れてしまっている」ため、バトルシーンは首を傾げるものばかり。

やはり登場人物の意見が割れ、遂にはエヴァ同士が戦うのは勿論、戦艦の上で戦うエヴァなど…。

これによって「裏コード!ザ・ビースト!」と叫んでも全く緊張感が…。









楽しめたところはやはり円滑に進むストーリー。これは見事!と言うしかないです。

確かに「つなぎだから当たり前」みたいな声は挙がっても、次の映画に伏線を広げて何がしたいのかが明確なのは良かったし、意外なアヤナミレイの秘密も(爆







やはり総合的に見てもSF観点からの逸脱だけは許せませんかね、違う映画を観てるよう。

しかしまあ、「シリーズとしてのエヴァを見たい!楽しみたい!」と感じる人にはオススメ。

最初から今までとは違うエヴァと認識していた私ですので、それなりには楽しめましたね。




まだ観てない人は、映画館で見ることをオススメします。



最後に…!



トウジの妹prpr!



それでは!