仮面ライダーフォーゼ、遂に終わりを迎えてしまいました。
実に酷い最終回でした(所々良い所もあったけどw
正式には最終回への風呂敷の広げ方が例年に比べて下手糞。
最終回の目前になって色々新事実打ち明けられたら視聴者は付いていけるわけあるまい。
プレゼンターだとか賢吾が非人間だとか色々明らかにするのが遅すぎた。
賢吾復活も理事長関連も明らかに「劣化ダブル」ですしねぇ。
賢吾復活はフィリップやアンクのように盛り上がらず。
確かに第1話で弦太郎が賢吾に言った事を賢吾が言う、みたいなのがあったのは良いとして、みんなで「宇宙キター!」をやっちゃうからもうねw
理事長もちょっとねぇ…改心の理由だとか、賢吾を復活させようと思った経緯とか、色々尺を回すことは出来たと思いますし。
倒された瞬間良い人っぽくなって弦太郎が友情の合図だもんなぁ。
個人的に1番酷いと思ったのが卒業式のシーン。ライダー部いらねぇw
何だかんだ文句言いつつラストバトル楽しんでたけどあそこで一気に台無し。
「我望理事長ありがとうございました」という張り紙を前にして生身で怪人に挑むなんて常人の発想じゃない。
友情の合図やることで弦太郎は人間的な器は軽くて何考えてるか分からんただのアホみたいにしか見えないわあの描写は…。
文句がありつつ何だかんだで良かったところはメテオ×レオですかね。
最初は「そんなんで倒せるなら普段からやっとけよ」とか「マックスパワーっつっても倍返しでどうにかなるもんじゃないだろ」とか文句はありました。
ただ、やはり終盤に入ってからフラグを臭わせていたので、最後のマッチと取ればかなり満足のいく決闘でした。
サジタリウス戦では全ステイツ見せてくれて嬉しかったです。
ただ、これは前述の卒業シーンで台無しに…。
トドメはコズミックかベースのどっちかじゃねって思ってたけどベースに。
ここもちょっとなぁ。
基本フォームで勝つってのは電王なんかでやられてるから違和感はないけど超新星使ってる上にノーマル射手座よりも強い奴に普通に勝っちゃう始末。
公式サイトでは「絆の力に云々・・・・・・・」とか書いてありますが、冗談だろそれ?
ノーマル状態で超銀河フィニッシュ効かなくてそれより強い奴を基本技で倒せるとはどう考えても思えません。
追い込んで追い込んで、トドメだけライダーロケットドリルキックが担当とかなら普通に良かったですけど。
射手座も獅子座も「最終回だからやられてあげた」ようにしか…。両者ともに適当な理由で勝っちゃいますし。
とにかく卒業式と賢吾復活と理事長の心変わりのあっけなさに萎えましたね。おいおいこれ最終回でやる事かよ・・・。
「尺足りないから~~」言い訳になりませんって…。猶予は大分ありましたし、どうせ1話2話増えたとこでくだらない掛け合いが増えて終わってたよ。
次はフォーゼ全体の感想を。
若者たちのドラマを描くうえで軽い、あまりにも軽い
悪いとこから述べますが、大別するとこれ。他にもいっぱいありますけどね。
ダブルの時も思ったけど、天高の(風都の)魅力って何だったんだよと。
基本的に翔太郎があんな街にこだわる理由が分からなかった。今回は弦太郎は特に天高好きとは言ってなかったけど、一応学校が舞台なんだしそこら辺の描写はあっても良かったんでは無かったんだろうかと。
何が言いたいかっていうと完全に学園設定要らないろ思うのね。寧ろ足引っ張てる。
「フォーゼのような現象が実際に起こったら、この程度じゃ済まないよな」とは常に思ってました。
学園に怪人襲撃とか凄い異常ですし、勿論保護者が押し掛けるシーンもありましたし。
保護者にはイケメン校長が説得、生徒にはライダー部がいる!で、そんなんでいいのか…。
実際鬼島なんてスイッチャーだってバレてからも普通に学校で授業とか受けてるわけでしょ?
この辺が凄く無理あったと思う。だから私は学園設定がストーリーを無理なく進めるという点でかなり足を引っ張ってると思う訳でして。
友情、なんてのは学園設定じゃなくても出来るし。
基本的に学園設定で何か得した事あったっけ?
高校が舞台なら、悩みだとか、教育の難しさとか、成長の記録とか、そういうのを描いてほしかったわけですよ。
実際フォーゼではライダー部が終始いちゃいちゃして一般生徒はその他大勢。思春期という難しいテーマをそんな安易に扱うんじゃねえよと。
生徒会副会長が不自然にいなくなって何とも思わないのか?と、終盤はずっと突っ込みっぱなしでした。
そのくせ美羽と隼は卒業生なのにいつまでも粘着。完璧うざい卒業生決定です。
○登場人物
良かったキャラを挙げてみよう!と思ったら殆ど見当たらなかった件について。
特にフォーゼをダレさせた最大の原因は「登場キャラが殆ど皆DQNなこと」。
弦太郎は最終回終わっても何がしたいのか良く分からない奴で。
「この学校の全員と友達になる!」とか「ダチは特効薬だ!」とか言ってる割に
「お前と友達になるの最後で良いや」
「(本物ユウキに対して)出たな偽物め!」
これが友達作りたいとか言ってる奴のセリフだから驚きます。
しかも理由が「親が喜んでくれるから」。友達1人1人に気配りするってよりはノルマ達成とか自己満足とかそういうレベルです。
特にジェミニ回でジェミニの正体見破れなかったのには拍子抜け。本当に口だけの奴じゃん。
基本的にフォローする人間がご都合主義。
JKと美羽と絡むのなんて「この後仲間になるからだろ」と突っ込まずにはいられません。
何であんな人間にばっか声かけて、フォローするべき人をフォローしないのかと。
JK回なんてJKじゃなくて新田を誘えって…。ダチになるって言ってるくせに新田はスルーで鍛えなおすって理由で糞行為行ってたJKなのか。
タチバナさんにおいてもあんなに年離れてるのに何故か分かり合おうと試みたり。は????
フォローするべき一般生徒を差し置いて、(その時は敵幹部だとライダー部は思ってた)タチバナさんとは分かり合おうとするのかよ…。
ライダー部はもうスタッフ本気で青春物語作る気ないだろと…。
3,4話の美羽加入回と5,6話のJK加入回なんて「いつかは絶対キャラ掘り下げるはず」とか思いつつ結局何も無し。
JKのせいでインターハイに行けなかった新田が思いやられますわ~。何でそこまで友を信じられんのか?カプリコーン回でそれが分かるかと思いきや何で180°違うテーマでJKメイン回やってんだよぅ…。
美羽なんて何もしてないし、4話では一般生徒が全部悪いかのような振る舞い。
自分を理解してないファンを屑って思うのは当然なのかい、そのあとで結局1位になっちゃうから余計に鬱展開。
それで結局大文字含めて流星が出てから空気化しちゃうわけですが、何でプロム回で降板しなかったんだろ…。
美羽とJKの魅力はこの時点で終わってました。さようなら。
流星とユウキもなんかなぁ。
流星は殺人未遂ライダーで、弦太郎を途中から完全肯定。
何かあったらすぐに弦太郎マンセーで「朔田流星」というキャラはアリエス回で完全に終わってたなぁと。
未遂を許してもらった償いもあるのでしょうが、弦太郎のお供にしか見えません。
結局お前も弦太郎マンセー要因かと。
ユウキは完全に論外で、歌うたいだしたりお茶濁したり「え…?」としか。
フォーゼも去年のオーズのキヨちゃんみたいに「シリアスなシーンでギャグが入り台無しになる」ってのがありましたが、今作の主な原因はユウキ。
敵サイドはどうかと言われればそれも微妙で。
確かにデザインは格好いい。怪人態としては平成ライダーの中でアンデッドの次に好きですわ。
射手座がラスボスっぽくないデザインなのは気になりましたけど。
ただ、人間態の魅力が怪人態の良さに付いていけてない。
園田先生は劣化霧彦さんで、正体バレしてからは何もせずただ退場。え…?
速水校長は無駄に延命して最後あっけなくて、結局何なの貴方と。天野さんが演じてなかったら見向きもされないキャラだったろうと。正直観ていてイライラする。
レオの立神さんは、怪人態は凄く良いんだから人間態でもっと頑張れよと。ギャングやってた頃に理事長に助けられて心酔!?そんなバカな…。
怪人としての格好よさなら十二使徒>>グリード>>園咲家ですが、キャラクター的な魅力なら不等号の向き全く逆でしょう。
園咲家はほぼ主役サイドで同等の描かれ方で、レギュラーグループの一環としての印象の方が強い。
だからこそ今でも根強い人気がある敵キャラなのでしょうし。
唯一敵サイドで良かったのは鬼島。彼は間違いなくフォーゼ最高の敵キャラ。
確かに中身はないキャラでしたが、それを意識してか「愉快犯」としての魅力は十分。彼だけリブラやスコーピオンが苦労して手に入れた超新星を自力で手に入れちゃいますしね。
中盤だるいと感じなかったのはキャンサーのおかげでしょう。タモトさんの演技力も相まって凄く良いキャラに見えました。
やっぱりキャラの描き方をどうにかしてほしかったです。平成ライダー初の「好きなキャラが1人もいない作品」になりましたね、フォーゼ。
一通り悪い点述べたので次に良いところを。
ダブルの二番煎じでダブルの劣化版とか言われてたフォーゼでしたが、個人的にWの不満点は解消してくれたかなと。
財団Xが最後までしゃしゃり出ず、ちゃんと射手座×フォーゼ、獅子座×メテオという理想の対戦カードになってたのは拍手を送りたいです。
ダブルではテラーが負けた後に加頭出てきてテラーが前座になっちゃったので。
フォーゼは財団の出し方は上手いですね。あくまで「壮大な物語の一環ですよ~」というのに財団を使ったのは良かった。
ただ、小者臭が漂ってたのは仕方ないかなと。
終盤の十二使徒大掃除はちょっと目を瞑れば、幹部との戦わせ方も上手かったし。
あと、坂本監督回が多かったので、戦闘シーンはダブルからのライダーで1番お腹いっぱいになれました。
モジュールの多彩な組み合わせや、オーズの反省を生かしてなのか、キックの多用、バランスのいいステイツチェンジ具合など。
劇場版の映像の迫力は他の監督じゃ絶対できませんしね。
全体的な面白さとしては下の上。
とても良い―龍騎、555、W
良い―クウガ、剣、電王
普通―アギト、オーズ
微妙―フォーゼ
酷い―響鬼、カブト
論外―キバ、ディケイド
こんな感じで私の平成ライダー評価。あくまで全体的なストーリーの話なので、最終回順位、劇場版順位なんかはそれぞれ違いますけどね。
定位置に位置する作品で好きな人いたらごめんなさい><
来週からはウィザードが。
ダブルからは急激に子供を意識しちゃってアギト、カブト、キバのようなシリアスライダーはやりにくい状況ですが、やはり「儀式で生き残った」って設定が引っかかってしまう辺り、カブトみたいに「絶妙なようで微妙なギャグ」はありそうですな。オーズやフォーゼのギャグセンスよりかはマシでしょうけど。
とりあえず、面白かったら結果オーライ、こけてもそれを承知で、楽しみにしてます。
それでは!
コメント