新書庫展開!!
 
玩具レビュー、日記で、少々ワンパターン化されつつある我がブログですが、そろそろ新たなジャンルに臨むべき・・・と思いまして。
 
って事で、新書庫を展開!これなら長続きしそうですし、様々なファン様に楽しんでもらえそうと思いましたので。
 
基本的にこの書庫では、私が見た特撮、アニメ、漫画、映画の「作品としての」レビューを投稿しようかなと思っております。
 
私が見終わった、テレビで放送終了した、絶賛放映・連載中ではあるが、途中感想など、と。
 
ブログでやってる「フィギュアレビュー」が「作品レビュー」になるわけで、「まだ視聴していない方」や「作品を知らない方」に、作品としての面白さや魅力、更には製作秘話などを。
 
逆に、作品を知っている方には、「そういう見方もある」や「新たな発見」など、ある程度通な方々にも楽しんで作品レビューが読めるようにしたいと思います。
 
勿論、その作品の「短所」にもしっかり触れていきます、あくまで「レビュー」ですのでw
 
実は私の「フィギュア、特撮」以外の趣味が「映像作品鑑賞」に当たるわけですが、如何せん最近はフィギュアフィギュアばっかで、その成分を取り入れることができてないので、この書庫で簡単に見た作品に触れることで、自己満足的な何かも得たいと(蹴
 
 
 
 
まぁ、タイトル名の法則はやっぱりフィギュアレビューと同じで「作品名」をそのまま記事のタイトルにして、その作品に触れていく形にしたいです。
 
 
 
では、早速。
 
 
 
 
 
 
私の中で、今嵌っているのは、過去戦隊の視聴であります。
 
最近は昭和戦隊にも魅せられていますが、最近当時ちょっと見限っていた「侍戦隊シンケンジャー」を見返しまして。
 
これ、超面白い!
 
いや~今まで見限っていた自分がバカの様に思えてきました。
 
って事で、第1弾は記憶に新しい「侍戦隊シンケンジャー」をピックアップ。
 
 
 
 
まだ見てない人の為に一応ストーリーを。
 
[ストーリー]
この世とあの世の狭間を流れる三途の川に棲む妖怪・外道衆。外道衆は遥かな昔から人間たちを襲い苦しめてきたが、300年前より外道衆と戦い続けてきた者たちがいた。
彼らの名は侍戦隊シンケンジャー。志葉家の当主とその家臣で構成された“侍”たちである。彼らはモヂカラと呼ばれる不思議な力を操りながら戦い、先代当主の時代には、外道衆の大将・血祭ドウコクの封印に成功した。
時は流れ2009年。志葉家の現当主を務める志葉丈瑠は、当初はシンケンレッドとして一人で外道衆と戦っていたが、外道衆の本格的な攻勢が始まることを察知した後見役の日下部彦馬は、いずれ一人での戦いに限界が来ることを危惧し、家臣の子孫である4人の若者を招集した。
 
(Wikipediaより抜粋)
 
 
 
 
スーパー戦隊第33作目に当たり、私が受験生まっただ中の時に放送されていた戦隊であります。
 
部活動引退、生徒会引退、リア充覚醒から引退、彼女らしき人物との会合から失望、塾での思い出など、青春してたなぁとか思い返されますが、とりあえずこのシンケンジャーは毎週欠かさず見ておりました。
 
 
 
特徴としては、カクレンジャー、ハリケンジャーに次ぐ「和風戦隊」かつ「侍」がモチーフで、戦闘スタイルはチャンバラそのもの。
 
しかし戦隊はライダーの前座と言うかオマケ程度で見ていたので、当時は惰性以外の何物でもありませんでした。
 
特にも、戦隊メンバー内では、「レッド」を「殿」とし、それ以外の4人を「家臣」と設定しているので、メンバー内にこれまで以上に明確な格差が存在しています。
 
中でもシンケンレッド=志葉丈瑠は4人とは一線を画す強さで、外道衆を圧倒します。
 
その「格差」な設定が当時は嫌で、今回見返すまでは実は敬遠していた戦隊であります。
 
戦隊ってのは「レッドがリーダー、残り4人のうち誰かがサブ」という設定を持ちながらも、基本的にメンバー全員平等である、という物でしょ?とか。シンケンの場合は肩書こそはレッド+その他みたいな設定ですしね。
 
しかしその設定が、実はシンケンジャーの人間ドラマを盛り上げる要因にもなっていたわけで。
 
「殿」「家臣」という明確な格差設定の故、第1話からそれは既に生かされていました。
 
胸を熱くさせるのは「お前たちに戦う覚悟があるのか?」とレッド(殿)が問う第1話のシーンで、他の4人が迷いとどまるところ。
 
これまでの戦隊はどちらかというと「悪を倒すのはヒーローとして当たり前」とか、「それが彼らの仕事」という風潮でしたが、このシンケンジャーの魅力は「悪と戦う為に必要な物」とか「戦う覚悟」とか、そういうのを謳っていたところですかね。
 
正に武士道、といったところでしょうか?
 
「主従関係」という、戦隊にはあまりにも似合わな過ぎる関係ですが、基本的に全員濃いキャラになっています。
 
レッド以外はお供その1とかその2みたいな扱いになると思わせといてのこれ。やっぱシンケンはこのギャップが好きですね。
 
キャラ描写を1人1人しっかり、は他戦隊でもやってる気がしますが、シンケンの魅力は何と言っても侍らしからぬ家臣たちが、殿の為に頑張る姿。
 
不器用で一番視聴者と近い立場の現代人グリーンと、気弱なりに殿の為に戦おうとする頑張り屋のイエロー。
 
しかし、後作品である「ゴセイジャー」では、こういう描写がほぼ皆無になってしまったのは寂しいところです。素材自体は良かった戦隊なんですがね。
 
 
話は戻りますが、「何を持って戦っているのか?」「お前は何がしたいのか?」とか、そういう描写が最近の中ではしっかりしていたので、いざ戦闘の場面になると、この上ないカタルシスが味わえたり。
 
やっぱり「ヒーロー物」に欲しいのは「ベタだけど鳥肌モノの展開」だと思うんですよ。
 
見方サイドの誰かが視聴者目線で疑問を投げかけ、ヒーローがその答えをぶつける、しかもその答えは決して絶対的にかっこいい、飾り立てたものではなく、ヒーローだって我々と同じなんだ、という答え。
 
やっぱり単純だけどこの展開が王道だと思うんですよね。
 
同年放送の「仮面ライダーW」でも、等身大で決してヒーローの器ほどは持ち合わせていない翔太郎だからこそ、最後は幸せになれたわけですからねw
 
この「シンケンジャー」が未だにファンから絶大な支持を得ているのは、やはり「燃えポイント」をしっかり理解してるからだと思うんです。
 
「敵と戦う前に、名台詞を残す」「ライバルとの戦いを特にアクション多めに」「BGMの使いどころ」
 
とにかくシンケンジャーはこういうのの折り込み方が他の戦隊と比べてもうまかった。
 
これは「戦隊版ワンピース」だな、と(笑)
 
 
 
 
 
まだ見ていない人には強度のネタバレになるのですが・・・、実はレッドは正式な殿ではなく、影武者で、本来志葉家の後継者なのは、志葉家のお姫様である志葉薫だったという事には驚きでしたね。
 
そこで、元々1番強かった殿様が、実はそれまでの努力が実っただけだという事を知りました。
 
今までの戦隊は「レッドはリーダーなんだから強いの当たり前」とか、「そういう家計の元で育ったんだし」という風潮だった気がしますが、姫の登場により、丈瑠は元々備わった才能の力ではなく、影武者の任を任されて「家臣を守りたい」という思いから自分で訓練したんだなぁと納得w
 
やはり、この作品が言いたかったことは「元から絶対的なヒーローなんていない」って事なんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、敵は、前作のコミカルで子供にも人気があった敵組織「ガイアーク」とは一転して、残忍かつ「正に外道(笑」な敵怪人の外道衆。
 
近年の中では一番やることがえげつなかった気が・・・。
 
最近の中では確実に一番「悪」でしたね。
 
やはり子供番組で、メインターゲットは子供とイケメン目当ての一緒に見るお母さんなのですから、悪役は分かりやすく怖い方が良いんでしょうけど。
 
大将の血祭ドウコクも王道の悪キャラで、怒ると手が受けられなくなる設定とか、中々悪役として魅力的だったきがしますw
 
あと、ドウコクは「特捜戦隊デカレンジャー」以降で唯一「組織が1つしかない中で、最初から最後まで存在してたラスボス」です。
 
一貫して1つの敵を倒す事を目標にしてた事も、シンケンの評価が高い理由かも。
 
あと、「薄皮太夫」が、ゲキレンジャーのメレ同様、ドラマ性の強い敵側ヒロインだったというのにも注目です。
 
残忍っちゃぁ残忍な外道衆ですが、その中にも等身大のキャラがいたのが面白かった。
 
 
 
 
 
 
何だかんだ、今回見直してみて、当時は設定が受け入れられず見ながらも敬遠していたのですが、感想は「やっぱり面白い」という事ですw
 
ヒーローに必要な物を、間接的にしろ直接にしろしっかりと伝えている。
 
「仮面ライダーW」と並んで、ライダー&戦隊で両方面白い年というのも凄いw
 
 
 
 
 
とにかく、まだ見てない方には、やっぱり視聴を進める作品です。
 
 
 
 
 
次回以降も、戦隊プッシュ多めになりそうで・・・。最近戦隊フィーバーな物で^^
 
 
 
それでは!