6月分、SHFトリガーダークのレビューです。



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パッケージはこれまで通りちゃんとかっこいい。





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付属品一覧

・トリガーダーク本体

・サークルアームズ マルチソード×1

・オプションハンド×9

・ウルトラマントリガー マルチタイプ用オプションハンド×2

・交換用カラータイマー(赤)×1


サークルアームズのマルチソードが付属することが特徴。

マルチタイプに持たせるためのボーナスパーツですが、トリガーダーク自身も持っていたので、自分自身の付属品と捉えることもできます。

・・・・・ただそれ除くと本当に付属品がショボい。

インパクト用の頭部くらい付けてくれても良かったかと。







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 「俺は二度と、仲間を傷つけさせない!」

トリガーダーク。

トリガーがティガと色々似通う部分があるウルトラマンなので、当然「トリガーもティガ同様3,000万年前は闇の巨人だったのでは?」という疑問がありました。

そして案の定3,000万年前の「トリガーの元々の姿」として登場を果たしました。

ただし色が黒くなっただけでデザインはティガと変わらなかったティガダークと比べ、トリガーとはガッツリデザインが変更されていて最早別物と呼べるほど変貌してます。

完全にデザインが「ウルトラマン」のそれではないので、冠詞に「ウルトラマン」が付きません。因みにデザインモチーフはダイナのゼルガノイド。

11話で現代の街に現れ破壊の限りを尽くすも、12話でケンゴが3000万年前の過去の世界に行き、トリガーダークと一体化して「トリガー」となり現代に戻るも、何故か現代にもトリガーダークが存在していて…………という謎仕様。まぁ11話12話は真面目に考えるのも無駄でしょう笑

そこでグリッタートリガーエタニティと一騎打ちの果て、本物のトリガーに敗れる、というのが筋書き。


しかし「トリガーダーク」といえば一般的にその後の展開、キャラクターの1人であるイグニスがその力の残滓を取り込み変身した巨人の方が遥かに印象に残るでしょう。

前述の経歴は「前哨戦」で、イグニスが力を取り込んだいわばイレギュラーなトリガーダークこそが本編において重要な巨人だったり。

イグニスが力を取り込んで「イグニスの戦闘形態」という扱いと化してからはほとんどサブトラマンのような扱いで、トリガーダークが主役のエピソードが存在したり、最終決戦にもトリガーとトリガーダークで参戦したりと、名実共にアグルやヒカリのような「サブトラマン」と言っていい存在と化してます。

変身前のイグニスがヒュドラムと因縁があったためそちらのバトルでもドラマが生まれ、結果的にトリガーの中でもかなり美味しい立ち位置となりました。

タイタスやフーマのように「別々のウルトラマンが1人の人間に宿る」とのは逆で、「トリガーと元は同一の存在だったものが別々の人間に宿り別個のウルトラマンになる」という、ウルトラマンの在り方の多様性にも一役買ってくれた非常に重要な存在です。



よって原典のティガダーク以上に重要度の高い存在であり、SHFで今回トリガーマルチタイプに次いで真っ先に出たのもそうした「ほぼサブトラマンと言っていい存在だから」ってのが関係しているでしょう。


フィギュアの方も見ていきましょう。






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上半身。

造形はかなりいいと思います。

複雑な造形をしっかり再現されています。

ただ、(デザイン上仕方ないとはいえ)装飾をしっかり再現した故の弊害があったり、、、、(後述)





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元のトリガーと比較。

色のみが違っていたティガダークと比べてもはや別物。

それこそモチーフのゼルガノイドのように「トリガーが邪悪に乗っ取られた」かのようなデザインです。

肩の突起も目立つし共通点がもはや顔しかない。

ただそれこそがデザイン的な魅力でもあります。




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今回難点と言えるのが、そのデザイン故の可動範囲の狭さ。

足が大体この画像の範囲内しか動きません。

脚を前や横に動かそうとするとデザイン上の装飾が邪魔をし、思うように動かせないことがしばしば。

デザイン上動かないのは仕方ない…………と擁護したいところではあるのですが、ならそれに伴って引き出し関節にするとか、可動の際に装飾を避けた可動方法にするとか色々やりようはあったはずなんですよね。

可動範囲や可動機構がトリガーのそれと変化なく、それでいて装飾が各部に付いているので可動をとにかく妨げる(装飾自体は軟質なものの、無理に動かすと破れて破損してしまいそうな恐怖感があります)。

ここは正直厳しめの評価与えざるを得ません。まともに動かないんだもの。







「未来を染める漆黒の闇……トリガーダーク!」

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ファイティングポーズ。


開き手首は何故か左にしか付かなかったり。何故…………。




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もう一パターンのポーズ。

前述した通り、可動範囲の狭さの関係でこれしか動かなかったり。。。。




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パンチ。腕もあまり動かない。





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ダークゼペリオン光線。

トリガーと同じポーズで放つゼペリオン光線のダーク版。

正直これのエフェクト欲しかったです。。。。

付けてもバチは当たらなかっただろうに。




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トリガーと同時発射。
早くエタニティが欲しい。




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サークルアームズ。

大きな特徴として今回これが付いてます。

恒例の「基本形態の武器やエフェクトを後発商品に付ける」商法ですが、サークルアームズに関してはこのトリガーダークも(僅かとはいえ)使用していたので一応は理に適ってます。

前年のゼットランスアローに比べてかなり重要度が高い武器なので早急に欲しかった武器なので早速補完されて助かります。

このようにトリガーダーク自身にも持たせられますし。



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15話でもトリガーダークが使用。

この時は「インパクト」状態で口元が変化していたので、その状態の頭部も欲しかったです。





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トリガーマルチタイプにも。というかほぼこっちのボーナスパーツ的な扱いなはず。

やっぱり本編でも使用頻度が高い親和性の高い武器なだけに、これがないとトリガーが完成した感が無いですね〜。

「やっと来たか!」という感じです。

当然ですがマルチタイプ用の持ち手首も付属してます。









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11話。街を蹂躙するトリガーダーク。





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トリガーと対峙。






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イグニスが変身するようになってからは、ほぼサブトラマン扱いのようになりトリガーと並び立つことも。

というわけで共闘が印象的な「悪魔はふたたび」です。









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最終回も2人で戦闘。VSメガロゾーアです。












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サークルアームズ持たせた状態で市街地ブンドドできるのも嬉しいポイント。




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第7話「インター・ユニバース」より。

やっとトリガーとゼットの両方を武器持ちで並び立たせられます。












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「ウルトラマントリガー エピソードZ」

ゼットアルファエッジがベリアロクを持っていたり、トリガーダークがサークルアームズを持っていたりと珍しい組み合わせ。

トリガーダークがサークルアームズを持っていたのはSHFの宣伝もあったのでしょうね笑








以上、S.H.Figuarts トリガーダークでした。

う、う〜ん…………微妙だ。


まず可動範囲。可動範囲そのものに問題があるわけではないのですが、複雑なデザインの関係上装飾が邪魔をしてまともに動きません。

立て膝さえできないも同然なのは正直酷いと思う。

股間の装飾は軟質なので可動に合わせ動かなくもないのですが、マジで負荷かかりすぎて破損するだろうからやめた方が賢明。

「トリガーダークは全然動かない」に対して「動かないわけじゃない、デザイン上仕方ない」と擁護したいところだし実際そのような擁護はあるのでしょうけど、根本的に言いたいのは、このデザイン的な問題は分かり切ってただろうに何故そのまま何も対策をしないのか、という点です。

引き出し式関節にするとか装飾を避けて動くようにするとかいくらでもやりようはある。

おかげでファイティングポーズ取らせようにもかっこよく決まりませんし、怪獣に対してキックポーズなんてもってのほか。光線ポーズの際に多少脚を前後させる、程度しか取らせることができません。


サークルアームズが付属しているのは評価しますが、その他の付属品関連もどうも微妙。

後藤正行氏のデザイン画には無かったとはいえ現場の判断でトリガーダークの口元が変わるという演出が取り入れられてだいぶ印象的だったわけですし、インパクト頭部は付属させても良かったのではないでしょうか。あれあるだけでだいぶ遊びの幅が広がるのにな〜〜。

またダークゼペリオン光線のエフェクトも欲しかった。

付属品がサークルアームズのみで、それもほぼほぼマルチタイプのボーナスパーツ的な扱いなのでどうにも単体で遊べません。

付属品が少ないからプライバリューに乏しい上本人も可動範囲が狭いから思うように遊べない。

アクションフィギュアとしてこれどうなんだ。



実質的にサブトラマンとも言える存在だけに需要は高いはずなので不満が残る結果に。




次のスカイタイプは光線エフェクトにサークルアームズが付属していてなかなか期待しても良さそうです。

それでは!